スーツケースの悩み11選!プロが答えるスーツケースの修理や選び方
スーツケースでお悩みの皆様ごきげんよう、あなたの鞄スタイリスト”ミズヒロ”(@mizuhiro69)です。
スーツケースを買おうと思っているけど、どうも踏み切れない。判断基準がはっきりしない。
こんな事にお悩みのあなたに朗報です。
- 実際の所「高いものと安いもの」は何がどう違うの?
- 鍵が壊れたんだけど、これは直せる?直せない?それとも取り寄せ?
- キャスターに良い悪いはあるの?
- 保証はどこまで無料で対応してくれるの?
安心してください。
本日はスーツケースを死ぬほど接客し販売してきた私の経験則より、スーツケースの最低限チェックすべきポイントを怒涛のように毎日聞かれる内容と共にお送りします。
ノー知識で突撃するのではなく、基礎を理解してから売り場に行くと店員さんの接客理解度も高くなりますし、的確な質問ができるようになりますので予備知識は重要です。
今すぐスーツケースが欲しいあなたは私の厳選スーツケース記事を読みたまえ。下↓
目次
スーツケース買うならチェックすべきポイント
店頭でもめちゃくちゃ質問が多い項目をまとめました。
- ファスナータイプとフレームタイプならフレームタイプの方が丈夫?
- ファスナータイプはファスナー切られたら終わりだよね?
- キャスターは双輪キャスター(ダブルキャスター)の方がいいの?
- 高いスーツケースと安いスーツケースの違いはなに?
- 機内に持ち込めるサイズと重さの制限は?
- 鍵は無くしたら取り寄せできるの?
- 容量の目安は大体どのくらい?
- 丈夫なスーツケースはどれ?
- コーナーパッドが付いてた方が丈夫?
- どこまで保証してくれるの?
- 修理の期間は?
スーツケースに対する疑問は大体こんな感じじゃないですかね。
もし追加して欲しい項目があれば問合せからご連絡くださればお答えします。
ちなみに、繊研新聞のアンケートではスーツケース購入時、「丈夫さ」を重視するという方が4割超えです。
>>>https://senken.co.jp/posts/%20suitcase-purchase-point
それもそのはず。
海外ではこんな扱いされるわけですから、丈夫な方がいいに決まってます。
頻繁に買うものでもないし、一回買ったら長く使いたいですよね。
ということで上記の質問に加えて、実際に使用する際の注意点や購入のポイントについて説明していきます。
ファスナータイプとフレームタイプならフレームタイプの方が丈夫?
これは、死ぬほどよく聞かれますが答えは「ノー」です。
フレームタイプは堅牢性が高く、荷物を詰める際に多少の無理はききますが「対衝撃」に弱くフレーム部分が歪んでしまうという弱点があります。
(”衝撃の逃げ場”がなくなってフレームが歪んでしまう)
日本国内の交通機関ではあまりありませんが、海外の航空会社はバンバン投げるんですよ。
これでもか!これでもか!という程。
ファスナータイプは柔軟性があるため、投げられても衝撃を吸収するので開口部分が歪んで閉まらくなるというケースはありません。
実際に受ける開口部分の修理はフレームタイプ”だけ”と言っても過言ではありません。
ファスナータイプのファスナー部分の修理は受けた記憶がほぼない。
あるとしたら経年劣化でファスナーの布部分が破れるくらい。
(まれに拡張タイプの拡張部分のファスナーの引き手が取れるケースはありました)
市場の90%はファスナータイプですからよっぽどの理由がない限りファスナータイプでいいと思いますよ。
フレームタイプ
- フレームタイプは荷物を入れる時、無理が利く(上から乗ってバチっと行ける)
- 衝撃の逃げ場がないため、海外でバンバン投げられるとフレームが歪んで壊れやすい。
ファスナータイプ
- 荷物を入れる際、フレームタイプ程無理がきかない。
- 柔軟性があるため、投げられても衝撃を吸収し割れづらい
ファスナータイプは切られたら終わりだよね?
切られたら終わりですが、それはファスナータイプに限ったことではありません。
フレームタイプも壊されたら終わりです。
冷静に考えれば分かるんですがスーツケースは基本的に、
「自分で持っているか預けているか」
のどちらかになりますので、仮に切られてしまう場合には
「既に盗まれているか、空港内の職員が犯行に及んでいるか」
のどちらかです。
この場合、ファスナータイプだろうとフレームタイプであろうとまったく関係ありませんのでファスナータイプは切られたら終わりだという考え方自体捨てましょう。
キャスターは双輪キャスター(ダブルキャスター)の方がいいの?
結論から言いますと、平地での走行はほぼ大差ありません。
が、
ヨーロッパの石畳ではシングルキャスターだとハマってしまう可能性があるため、そういった場所ではダブルキャスターは強力な力を発揮します。
ヨーロッパ方面に旅行に行く方は、ダブルキャスターを推奨します。
あと、よく言われるのが走行の安定性。
キャスターの数が”倍”になるので、キャスターにかかる負荷が分散されて安定走行ができるというもの。
この辺りは確かにメリットになるのだけれど、デメリットもちゃんとあります。
重くなる。
ボディの重量から比べれば微々たるものですがキャスターが倍になることによって重くなります。(単純にキャスターだけの重みもそうですが、キャスターを支える軸も太くなるしパーツが増えるため4輪全てキャスターが倍になると無視できない重さです)
この感覚は実際に持ってみなければわからないかもしれません。
走行時の注意点
4輪キャスターを2輪走行する方が多く見られますが、実はこれ結構なNG行為なんです。
というのも、後輪のキャスターだけを使用すると当たり前ですが後ろだけ減ります。
後ろだけ減り続けますから前後のキャスターの高さが均等ではなくなるため4輪走行時ガタつきます。
するとどうなるか?
小さく磨耗したキャスターは走行時高さがなくなるためボディを削ってしまうんです。
この時点で修理は不可能なことが多く、仮にできても溶接して直すため完璧に元通りにはなりません。
さらに言えば、後ろの2輪だけ使うと摩耗がとにかく早いんです。
2輪タイプのスーツケースは元々2輪走行用に設計されていますから太くて丈夫なタイヤを使うんですが、4輪タイプのスーツケースは4輪を使用するように設計されているためゴツいキャスターは使っていません。
(軽量化という意味でも軽いものを使っています。)
ということで、4輪タイプのスーツケースは4輪走行を心掛けましょう。
実際、4輪の方が断然走行しやすいです。
後ろを気にしなくて済みますしね。
高いスーツケースと安いスーツケースの違いはなに?
- 素材(ポリカーボネート100% or ABS or ポリカーボネート+ABS)
- キャスターの品質(ノーブランドかHINOMOTOか)
- 保証期間(通常一年保証)
素材
結論から申し上げますと、
ポリカーボネート>ポリカーボネート+ABS樹脂>ABS樹脂
の順で価格と品質が上がります。
丈夫なスーツケースが欲しければポリカーボネートで作られているか否かを聞いみたら一発で判断できます。
スーツケースに使われる主な素材、ポリカーボネートとABS樹脂の特徴は以下。
ポリカーボネート
大変タフで柔軟性もあり、元の形に戻る復元力に優れていて、押しつぶされた状態からでも元の形に戻ります。
外部からの衝撃・圧力・曲げ・ひねりに極めて強い素材です。さらに強度を保ったまま薄く延ばすこともできるため、超軽量なスーツケースを作ることができます。比較的高級なスーツケースに使用されています。
飛行機の窓ガラスに使われる素材です。
ABS樹脂
従来からスーツケースのボディによく使われています。
プラスチックの一種。用途に応じてさらに加工され、ヘルメット・自動車の内装・家電品・文房具・オモチャなどにも使われている身近な素材です。弾力性があり、衝撃に強くなっています。
ポリカーボネート+ABS樹脂
ABSとポリカーボネートを両方使用した素材。近年主流になっています。
2つの素材を混合しているものや、二層構造になっているものがあります。ポリカーボネート100%よりも安価で、ABSよりも軽くて丈夫という、良いトコ取りをした素材です
参照元:https://www.rakuten.ne.jp/gold/kyowakaban/select-suitcase.html
キャスターの品質
ファスナーで例えれば、YKKのようなブランド性の高いキャスターがHINOMOTOキャスターです。
このキャスターは磨耗した時に軸が変わらないため、すり減っても蛇行することなく走行できるもの。
このHINOMOTOキャスターが採用されていない”ノーブランド”のものは、磨耗すると走行しづらいことが多い。
スーツケース売り場に行ったら、
「キャスターは何を使ってます?」
と、聞きましょう。
キャスターに「HINOMOTO」って書いてあるのが見えると思います。(下画像)
この刻印が目印です。
機内に持ち込める&預け入れできるサイズと重さの制限は?
機内持ち込み
3辺の外寸合計(高さ・幅・奥行き)寸法で決まってくるのですが、国内線と国際線で規定が変わってきます。
詳細は以下。
国内線
- 100席未満3辺の外寸合計サイズが100cm以内
- 100席以上3辺の外寸合計サイズが115cm以内
国際線
- 3辺の外寸合計サイズが115cm以内
また、重量は国内・国際線共に10kgまで。
預け入れ
航空会社やクラスによっても変わってくるのですが世界基準で、
- 3辺の外寸合計サイズが158cm以内
- 重さは20kg前後(航空会社によって違うため、事前に要確認)
ちなみに、「外寸」というのはキャスター含む一番出っ張ってる部分の寸法。
サイズをチェックする際は必ず「外寸」を確認するように気をつけましょう。
JALの持ち込みサイズはこちら
>>>https://www.jal.co.jp/inter/baggage/checked/
ANAはこちら
>>>http://www.ana.co.jp/ja/jp/international/prepare/baggage/
LCCについて
LCCとはローコストキャリア(Low Cost Carrier)の呼ばれる格安航空会社のこと。
一般の航空会社とは違い、サイズや重量制限に厳しいのが特徴です。
主要LCC航空会社の機内持ち込み可能なスーツケースのサイズと重量、LCCでも機内持ち込み可能なスーツケースの寸法とサイズはお買い上げ前に必ず確認してください。
鍵は無くしたら取り寄せできるの?
できます。
ですが、その際に鍵番号が必要です。
スーツケースのシリンダー部分と鍵に刻印されている「英字と数字の組み合わせ or 数字」が鍵番号になりますので、その鍵番号を用意した状態でお買い上げのお店に問い合わせればお取り寄せ可能です。
平日の発注であれば、約2〜3日でお店に到着します。
※同じ商品であっても生産時期やサイズによって、シリンダーが異なることがあるため同シリーズでもこの鍵番号がないとお取り寄せできません。
たまにスタッフに聞けばなんとかなるだろう的なお客様がいるんですが、全然なんともなりません。
問い合わせる際は必ず鍵番号をチェックしましょう。
価格は断定的には言えませんが、2本セットで約1,000円程度が一般的です。
ダイヤルロック式
ダイヤルロックの番号を忘れて開けれなくなってしまった場合に、期待して販売店に持ち込んだとしても解決方法はたったひとつ。
スタッフが、、、
全パターン攻略っ!!
持ち込む時間があったら、自力解除の方が早いです。
容量の目安は大体どのくらい?
目安は10Lで一泊です。
なので、一般的な機内持ち込みサイズ35Lであれば1〜3泊程度。
一週間以上なら、80L以上が目安になってきます。
もちろん旅先によっても、季節によっても変わりますから難しいところですが、大体10Lで一泊目安で問題ありません。
心配なら大は小を兼ねるで、実際の泊数より多少大きめの方が安心です。
あとは、荷物の詰め方で調整していきます。
※拡張式のスーツケースがありますが、拡張したら持ち込めないサイズになる場合があるので注意が必要です。
荷物の詰め方コツはこちらのサイトが参考になります。
細々した荷物の収納にめちゃ便利なポーチ。旅先でも普段の荷物の整理にもおすすめです。下↓
丈夫なスーツケースはどれ?
実はボディ自体の強度は高価なものも安価なものもそこまで大差がないんですよ。
ポリカーボネート100%とポリカーボネート+ABS樹脂でもそんなに変わらないです。
ただ、サムソナイトが独占使用している”Curv(カーブ)”という素材は別格です。
ポリプロピレンという樹脂を溶かして繊維状にし、洋服の生地のように編み上げ最後に全体をコーティングして仕上げているためトラックに轢かれてもほぼ元どおりに復元するし、耐熱性、耐寒性がめちゃくちゃ強い。
この素材は、もはや反則レベルw
絶対にスーツケースは壊したくない!!!
というあなたは、サムソナイト一択でいきましょう。下↓
サムソナイトが使用する特許素材”Curv/カーヴ”
公式サイト:https://www.samsonite.co.jp/column/curv
コーナーパッドがついてる方が丈夫?
スーツケースの角にこんな感じでパッドみたいなのが付いてるデザインみたことありませんか?
ええ。これがコーナーパッドです。
引用:http://product.tands-luggage.jp/hard_case/6206/index.shtml
名称はコーナーパッドだったりコーナープロテクターとか言ったりしますが、簡単に言うとスーツケースの角を守りますというパーツです。
これが付いていると、どういった時に役に立つのか?
コーナー部分の陥没を防げる。
海外の空港職員がスーツをケースを扱う動画を見て頂くとわかるのですが、とにかく扱いがひどいわけですよ。
バンバン投げる。
ガンガン落とす。
そんな時に運悪く角から落ちた場合スーツケースの陥没は免れ得ません。
この時にコーナーパッドが付いていると陥没しないというわけ。
なので、付いていれば丈夫!というわけではなく、あくまでコーナー部分の陥没を防ぐためのもの。という認識です。
どこまで保証してくれるの?
保証対象は基本的に初期不良のみです。
ぶっちゃけ保証なんてあってないようなもの。
買ったばかりで初めて使おうとしたら、、、
- いきなりキャリーバーが抜けた
- キャスターが吹っ飛んだ
- 持ち手のハンドルが取れた
とかじゃない限り基本的には全て有料です。
家電製品と違って、仮に保証書がなくても有償修理はどのメーカーも大体してくれるのですが、基本的に修理はお金がかかります。
(航空会社による過失は別ですよ。空港出る前に申請すれば保証してくれます。)
これまでの経験から、唯一柔軟に対応してくれるのは「リモワ社」くらいです。
保証が5年と長く、5年使っても壊れないというメーカーの自信からか保証が充実しています。
実際に「これは間違いなく有償だろうな〜」というような修理内容でも購入後5年以内の修理であれば結構な確率で無償です。
※この辺りはメーカーと何度もモメましたが、基本的には製品保証という位置付けです。
お店やメーカーによって独自の保証を展開している企業もありますので納得行くまで購入時に聞きましょう。
例えば、プロテカなんかはプレミアムケアで3年保証を展開しています。通常使用の範囲なら無償で修理してくれます。
スーツケースを持ち上げる時の注意点
スーツケースを持っている方のほとんどが経験したことがあるんじゃないかと思うのですが、スーツケースを持ち上げる時キャリーバーを持って持ち上げるケース。
これマジで要注意です。
キャリーバーってめっちゃ強そうに見えるじゃないですか?
ちょっとくらい大丈夫だと思うじゃないですか?
これがね、、、
普通に曲がりますから。
だって考えてみてくださいよ、重い時は20キロにもなるスーツケースですよ。
電車の乗り降りで「ちょっとくらい大丈夫でしょ。」という甘い気持ちで持ち上げてはダメ。
絶対ダメです。
キャリーバーを持って歪んでしまった場合のよくあるケースとして、
「普通に使っていたら、曲がっちゃって…。保証期間内だから当然、無料でしょ?」
という方が意外に多く見受けられますが、普通にバレてます。
もうね明白なんですよ。キャリーバーをバッチリ持ち上げて歪んでるのは。
プロが見たら一発です。いや、セミプロでも一発です。
普通に使ってキャリーバーが曲がることはほぼありません。
ということで、スーツケースを持ち上げる際は必ずハンドル部分を持つようにしましょう。
修理の期間は?
すごく勘違いされがちなんですが、スーツケースの修理はお店に持ってきた時点では、価格も修理期間も分かりません。
以下が一般的なスーツケーツの修理の流れです。
という流れになるのですが、この一連の流れがスムーズに行って約2~3週間程度。
もちろん修理の内容にもよりますが大体このくらいです。
長い場合は一ヶ月以上かかる場合もありますから、修理を出す際は余裕を持って出しましょう。
※注意すべきポイントは修理スタートにはお客様の承認が必要だということ。
見積もりの電話に出ないと修理はいつまで経っても修理スタートできません。
また、スーツケースメーカーによってはお店に持ち込まなくても直接集荷にきてくれるメーカーもありますので保証書の内容をちゃんと確認しましょう。
最後に
スーツケース選びの最大のポイントは、実際に「見て、触って、持ってみる」ことです。
通販が楽なんですが、質感は画像じゃわかりませんし、持ち手の部分のグリップ感は実際に持たないと分かりません。
重さに至っては超繊細でたった300gでも全然「重み」が変わりますからね。
一回買ったらしばら〜く使うスーツケースは、安物買いの銭失いにならないよう慎重に選んぶことをおすすめします。
それでは、本日もミニマムに精進しましょう。
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